アップライトとグランドピアノのメーカーのおすすめと価格を比較

各社のピアノメーカー比較

各社のピアノメーカー比較のポイント

世界三大ピアノメーカー
スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインを紹介
日本のピアノメーカー
ヤマハ、カワイとその楽譜ダウンロードサービスを紹介
海外のピアノメーカー
あなたは全部知ってる?その他の海外のピアノメーカーを紹介

現在世界中で使用されているピアノの原型は、イタリア出身のクリストフォリが1700年代に発明したものとして伝えられています(⇒「ピアノの歴史と基礎」参照)。
それ以降、より演奏効果の高いピアノを求める音楽家と製造技術者のたゆまぬ努力と情熱により、ピアノは時代を追うごとに劇的な変化を遂げました。現代のグランドピアノとアップライトピアノは、19世紀末に現在の形にたどり着き、現在も細部の改良が続いています。

ピアノメーカーは世界中に数多く存在し、音色や構造はメーカーごとにそれぞれ特色があります。このページでは、各社のピアノメーカーの特徴やおすすめポイント、グランドピアノとアップライトピアノの価格を比較しています。ピアノの表現力の可能性を探り続けている音楽家と製造技術者のロマンを音で感じてみてはいかがでしょうか?

世界三大ピアノメーカー

スタインウェイ・アンド・サンズ STEINWAY&SONS

1853年にアメリカのニューヨークで設立され、世界のトップブランドとして知られるピアノメーカー。1880年よりドイツのハンブルクにも生産拠点を設置。多くの伝説的なピアニストや作曲家が愛用しており、「神々の楽器」として知られている。音響工学の設計をはじめてピアノの製造に取り入れ、厚くて丈夫な胴でしっかりと響板からの圧を支える構造は、数千人を収容できるホールや、音響的に貧弱なホールにも対応し、他のピアノ製造者への手本となった。華麗な音色透明感あふれる音色を兼ね備えており、クラシック、ジャズ、ジャンル問わず多くの演奏家が利用している世界的評価を得るピアノ・メーカー。

ベーゼンドルファー Bosendorfer

1828年の創業以来、各国の王室の御用達のピアノとして選定され、産業博覧会で入賞したりするなどして名声を高めた、ウィーンを代表するピアノメーカー。フランツ・リストの激しい演奏に耐え抜いたことで多くのピアニストや作曲家の支持を得ることに成功、その人気は長年スタインウェイと二分してきた。通常のピアノより低音の鍵盤が多く加えられた「インペリアル」と呼ばれるコンサート・ピアノが有名。多くの愛用者の中で、ヴィルヘルム・バックハウス、オスカー・ピーターソンなどが「ベーゼン弾き」として広く知られている。ベーゼンドルファーのピアノは、1年以上の月日をかけて全工程を手作業で作るため、今まで生産したピアノは48,000台ほどで、ヤマハのおよそ100分の1と数は少ない。幾度か経営難に陥り2008年にヤマハの子会社となる。

ベヒシュタイン C.BECHSTEIN

1853年、カール・ベヒシュタインによりベルリンで創業したピアノメーカー。「ピアノのストラディバリウス」と呼ばれるほどの名器として知られ、第二次世界大戦前は最高のピアノの代名詞であった。響板の響きを重視したつくりは、透明感のある音色と重厚な響きが特徴。演奏者のイメージが的確に表現できるピアノとして高く評価されている。フランツ・リストやクロード・ドビュッシーなどのクラシック音楽のピアニストの他に、セシル・テイラー、チック・コリアなどジャズピアニストにも度々使用されている。スタインウェイと同じく強靭な音をもち、色彩感のある音色クリアな音独自のサウンドを所有するピアノ・メーカー。

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日本のピアノメーカー

ヤマハ YAMAHA

圧倒的なシェアと販売網をもつ、ピアノ生産量世界1位のピアノメーカー。品質を保ったまま大量生産によるコストダウンに成功したピアノメーカーとして知られ、世界中で広く使用されている。多くの一流ピアニストが愛用しており、国際ピアノコンクールにおいてもスタインウェイについで多く使用されるピアノ。どのピアノも安定した品質を保ち、低価格帯のエントリーモデル「YUシリーズ」から超高級モデル「CFシリーズ」までの幅広い商品展開が魅力。明るくクリアで純度の高い音が、多くのユーザーに支持されている。

ヤマハ「ぷりんと楽譜」でネットで欲しい楽譜を簡単ダウンロード

楽譜のデータを1曲105円〜で簡単にダウンロードできるヤマハの「ぷりんと楽譜」。購入したデータはすぐにプリンターで印刷できるので、自宅にいながらにして24時間いつでも欲しい楽譜を入手可能。ポップスや映画音楽、ジャズ、クラシックまで、さまざまな音楽ジャンルの楽譜データが豊富に揃っているため、ピアノの初心者から上級者まで活用できる。楽譜は、1曲ごとにダウンロード可能。重い楽譜を買わなくてもよい気軽さと、急に楽譜が必要になったときに対応できる利便性の高さが大きな魅力となっている。これから楽譜の購入を考えている人は選択肢のひとつとして検討しよう。

カワイ KAWAI

1927年に設立された河合楽器製作所は、ヤマハと並ぶ日本の2大ピアノメーカーのひとつ。1980年に世界最大規模のグランドピアノ専門工場「カワイ竜洋工場」が誕生して以来、傑作と呼ばれる多くのピアノを製造し、常に新しい技術や音色を探求している。一般的なアップライトモデル「Kシリーズ」からフルコンサートモデル「EX-L」まで幅広い商品展開を行う。多くの国内外の一流ピアニストが愛用しており、X JAPANのYOSHIKIが愛用していることでも知られている、透明ボディの特殊なピアノ「クリスタルグランド」も注目を浴びる

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海外のピアノメーカー

ファツィオリ FAZIOLI

質にこだわる職人技と独自のアイデアでピアノ界を震撼させる、イタリアの高級ピアノメーカー。出荷は年間100台以下と希少性が高く、世界中に熱狂的なファンがいる。製造過程で専門職人の綿密な手作業を多く必要とするため、価格において世界で最も高額なピアノとして知られている。通常3本のペダルの左側にもうひとつペダルを追加した「第4のペダル」を開発し、特許を取得。このペダルを使用することで、音色を変えることなく音量のみ小さくすることが可能になるほか、グリッサンドや早いパッセージが弾きやすくなるなど、多くの利点がある。1978年に創業した比較的あたらしいピアノメーカーではあるが、国際コンクール会場での採用や、スタインウェイしか納入を認めない名門ジュリアード音楽院が注文し納入するなど、世界各地でその実力が知られている。

プレイエル PLEYEL

ショパンが愛したピアノとして有名な、フランスのピアノメーカー。ショパンがパリで最初に演奏会を行ったホール「サル・プレイエル(Salle Pleyel)」の経営会社としても知られている。オーストリア出身の作曲家イグナツ・プレイエルにより、1807年にPLEYELを冠した最初のピアノが製造され、パリのショールームの他に世界各地に5軒の支店をもつまでに成長。その後幾度かの経済的苦境に陥り、2007年からパリ郊外にアトリエ工房を設置して再出発を果たした。現在は受注生産のみの販売を行なっている。ちなみに、ショパンの時代に制作されていたプレイエルの鍵盤の数は78鍵(1838年制、現在流通しているピアノは88鍵)。ショパンはプレイエル社の78鍵のピアノに合わせて作曲した。ロマン派の作品はもちろん、ショパンの作品を理解するために一度は弾いておきたいピアノ。

ボストン・ピアノ Boston Piano

スタインウェイの第2ブランドとして1991年に誕生したピアノメーカー。最高級木材を使用し、コストのかかる手作業での製造を行なうスタインウェイピアノは生産台数が少なく高価であるため、量産ピアノに近い価格帯のピアノを提供するべく、日本国内の河合楽器製作所で製造されている。スタインウェイの特許技術や設計を継承することで、他社のピアノと差別化をはかり、ヨーロッパやアメリカを中心にミドルクラスのピアノとして評価されている。スタインウェイと同じく、豊かな音量と明るい響きを持つピアノとして知られる。

ブリュートナー Bluthner

ユリウス・ブリュートナーによって1853年にドイツのライプツィヒで創業されたピアノメーカー。世界中の皇室に納品され、ブラームス、リスト、チャイコフスキー、ドビュッシー、プロコフィエフなどの作曲家や、ブゾーニ、アラウ、ルービンシュタイン、プレトニョフなどの世界的なピアニストが愛用している。
20世紀最高の指揮者フルトヴェングラーは「ブリュートナーのピアノは本当に歌う事ができ、そしてそれはピアノにとって最高の褒め言葉である」と書き残している。ブリュートナー最大の特徴として知られる「アリコート方式」は、中音部以降にある通常3本の弦を4本にする独自の弦構造。アリコート方式を採用することで、豊かで伸びのある高音柔らかな中低音を実現。かつてはスタインウェイと並ぶほどのピアノメーカーであったが、第2次世界大戦中に工場が空襲の被害を受け、楽器や材料など全て焼失。1948年にふたたびピアノを市場へ送り出すまでに回復し、2005年にはヨーロッパにおけるコンサートグランドピアノの販売台数ランキングにおいて2位という記録を残した。 ブリュートナーで、ドイツ・ロマン派のサウンドを体感しよう。近年ではプレトニョフによる録音が白眉であり、ブリュートナーのドイツ・ロマン派のサウンドを体験できるCDとして人気が高い。

ザウター SAUTER

ヨハン・グリムにより1819年に創業したドイツのピアノメーカー。「南ドイツの輝く音」と称され、南ドイツ・ウィーン派の特徴である明るく軽やかな音を出すために数々の工夫が施されている。たとえば、それぞれの部品を軽量化することにより響板の振動伝達を良くしていることや、ピアノの響板にオーストリアの森で育った木材を使用しているなど、独自のこだわりと様々な研究を行っている。

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