【葬式後の知恵】墓じまいについて

墓じまいの注意点

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祭祀承継者であれば、自由に墓じまいが決定できますが、親族の間では感情的になりがちなので、良く話し合うことがまず重要な注意点です。お墓は物質的な部分だけでなく、先祖との繋がりや歴史が感じられる場所ですから、誰にも相談せずに急に墓じまいを決めるとトラブルのリスクが高まります。墓じまいをするとなったら、新しいお墓は何処に建てるのか、誰が費用を支払うのかなどの疑問が生じるものです。散骨となれば反発が起こる可能性は大ですし、話し合いの場を設けずに選択を決定するのは強引だ、との感情を引き起こしがちです。親族も遺骨の行方に無関係ではありませんから、なるべく早く墓じまいの希望を伝えたり、時間を掛けて話し合い、誰もが納得できる結論を出したいところです。法要や離檀に必要な金額においても、墓じまいの際にはトラブルとなって立ちはだかることがあります。お寺はビジネスではありませんが、特別なサービスを提供することには間違いないので、それ相応の対価を支払う必要があります。法外な要求は論外だとしても、相場とされる金額を費用として支払うのは、決して間違ったやり方ではないと考えられます。お金で無用なトラブルを引き起こすのは、お墓で眠る先祖にとっても失礼ですから、そこに注意して墓じまいをするのがポイントです。また、撤去した墓石は産業廃棄物扱いになるので、信頼できる業者に任せて正しく処分してもらい、不法投棄されないように注意しましょう。