原爆を生き延びた「被爆ピアノ」を新たに一台発見

音楽ニュース

原爆を生き延びた「被爆ピアノ」新たに発見 矢川光則氏に寄贈される

被爆ピアノ公式サイトキャプチャー画像1945年の原爆投下を生き延びた「被爆ピアノ」が新たに一台見つかりました。

このピアノは、爆心地から約1.5キロ離れた広島市中区舟入川口町で被爆したアップライトピアノ。現在まで、広島市西区に住む岩田守雄氏の自宅で保管されていました。現存しているおよそ10台の被爆ピアノのうち、もっとも爆心地に近い場所で被爆したと考えられています。

岩田氏は、このピアノを修復して長く保存してほしいという願いから、今年4月被爆ピアノ保存活動を行っている矢川光則氏に寄贈しました。

矢川氏は広島市内で活動するピアノ調律師。壊れたり使われなくなったりしたピアノを修復し、必要とされる場所へ贈る「ピアノのリサイクル活動」を行っています。また、調律師として働く傍ら、被爆ピアノを通した平和を訴える活動にも積極的です。

矢川氏がこのような活動を始めるきっかけとなったのは、ある一台の被爆ピアノとの出会いでした。原爆を耐え抜いたピアノについて持ち主の女性から話を聞くことで、被爆者として長い間苦しんできた父のことや戦争について深く考えるようになったそうです。さらに、被爆ピアノの音色を通して平和を考えるきっかけを作りたいという想いから、毎年8月6日、広島市平和公園で被爆ピアノを使ったコンサート「アオギリ平和コンサート」を開催。音楽を通して、平和を訴える活動を全国各地で続けています。

原爆投下を生き延びたピアノの音色から、平和と歴史に思いをはせてみてはいかがでしょう。

ニュースバックナンバーはこちら