ピアノが活躍する室内楽とアンサンブルの魅力

室内楽とアンサンブル

室内楽とアンサンブルのポイント

室内楽の楽しさ
室内楽の楽しさ、難しさや上達のポイントを紹介
室内楽の名曲・名盤
室内楽の楽器編成や特徴、名曲・名盤をチェック
室内楽やアンサンブルを楽しもう!

室内楽はオーケストラを小規模にしたもの。小編成であるがゆえに個々の魅力を存分に感じられるピアノ3重奏や、バランスと調和のとれたピアノ4重奏、ピアノ協奏曲に負けない迫力があるピアノ5重奏など、室内楽の編成にはそれぞれの魅力があります。

ピアノの伴奏が必要な弦楽器や管楽器とは異なり、ピアノは基本的にソロ(ひとり)で弾く楽器。しかし、ピアノが重要な役割を担う室内楽には名曲が多く、ソロとはまた違った魅力があります。このページでは、室内楽の楽しさや難しさ、上達のコツやポイントを伝授。さらに、各編成の特徴やピアノの魅力が最大限発揮される室内楽曲の名曲を紹介し、室内楽曲の魅力に迫ります。

ひとりで演奏することの多いピアノの奏者が、仲間と一緒に音楽を共有できる時間は楽しいもの。積極的に室内楽の演奏会に出掛けるのはもちろん、気の合う仲間が見つかったらアンサンブルをしてピアノの可能性や奥深さを体感しましょう!

室内楽におけるピアノの楽しさ・難しさとは?

たくさんの楽器と一緒に演奏することが純粋に楽しい!
ピアノの伴奏が必要な弦楽器や管楽器とは異なり、ソロのピアノ曲が圧倒的に多いピアノが他楽器と演奏できるのが室内楽。他の楽器の音色が重なることにより表現の幅が広がり、演奏力が高まる
一緒に演奏する楽器について知る機会になる
弦楽器特有の音の出し方や、音が出るまでタイミングが少し遅れる管楽器など、一緒に演奏する楽器について知ることが出来る良い機会になる。また、演奏法には個人差があるため、それぞれの奏者の特徴をよく捉えておくことが良い演奏につながる大切なポイント。
ピアノのパートが一番難しく大変である
旋律がメインの他楽器と比較すると、ピアノは音符の量が桁違いに多く、読譜に時間を要し、演奏時に最も負担が大きい。さらに室内楽曲の多くはピアニストとして活躍した作曲家が作曲しているため、高度なピアニズムやテクニックが必要になる。
ややこしい譜面を理解しなければならない
ソロと異なり、他楽器の旋律や動きも理解しなければならないため、より高度な演奏力が必要。
人によっては、一緒に演奏することがストレスになることも・・・
室内楽に慣れていない人や苦手な人は、ピアノのソロと異なり「完全に自由には弾けない」ことにストレスを感じることも。そんな人は、室内楽の名曲を名盤で聴いて耳で楽しもう!

ピアノ・パート必見!室内楽における上達の近道やポイントとは?

縦のライン、横のライン、全体の大きな流れを感じる
和音(和声)を担当するピアノは縦のラインを、旋律をメインに奏でる弦楽器や管楽器は横のラインだけに集中してしまいがちだが、音楽の大きな流れを感じるためには横と縦のライン両方を意識したほうが良い。
ピアノは指揮者になったつもりで・・・
多くの作曲家がオーケストラの曲をピアノで構想し作曲している例からも分かるように、ピアノは音域が広く、和声感を出すために大切な和音(異なる複数の音を同時に弾く)を簡単に演奏できる便利な楽器。指揮者が存在しない室内楽では、ヴァイオリンなどの弦・管楽器が合図を出すことが多いが、演奏中はピアノがベースとなって皆を支えることが多い。
それぞれの楽器の個性を活かすために、他の楽器の音を耳を澄ませてよく聴く
他の楽器の音や演奏者それぞれの個性を活かしながら、ひとつの音楽をつくりあげるのが室内楽の醍醐味。たくさんの演奏者と室内楽曲の出会いを大切にしよう
相手の呼吸を感じ、「ずれること」を恐れない
「ずれないようにしなくちゃ!」を気をつけるほど他の楽器と呼吸が合わなくなり、音楽に集中できなくなるもの。そればかりに気をとられてしまうと、大曲を弾く時は特に大変。全部を正確に合わせることよりも、相手の呼吸を音で感じて流れに乗ることで、自然な音楽になる。
音量に気をつける
室内楽で度々問題になるのがピアノの音量。ピアノは大きな音が出る楽器なので、他の楽器の音を消さないように気をつける。

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室内楽の楽器編成と名曲・名盤をチェック

室内楽の楽器編成特徴おすすめの室内楽曲を厳選してご紹介。ピアノトリオ、ピアノ四重奏曲、ピアノ5重奏・・・名演奏家の名盤を聴いて、お気に入りの室内楽曲を見つけましょう!

ピアノ3重奏(ピアノトリオ、Piano Trio)

ピアノ3重奏の楽器編成
「ピアノ・ヴァイオリン・チェロ」が通常の編成だが、「クラリネット・ヴィオラ・ピアノ」や「オーボエ・ファゴット・ピアノ」など通常の編成以外のピアノ3重奏曲もある
ピアノ3重奏の楽曲特徴
ソナタと同じ構成をもつ複数楽章から構成される楽曲が多い。人数が少ないため奏者ひとりひとりの主張が目立ち、3者が競い合う性格をもつ室内楽曲が多い
ピアノ3重奏の名曲紹介

【ベートーヴェン作曲:ピアノ3重奏「大公」】

ベートーヴェンが作曲したピアノ3重奏曲は全部で11曲。すべてのトリオが傑作といわれている中、「大公」という通称で親しまれている第7番は、堂々とした風格と優雅な気品あふれる曲想で人気が高く、演奏者にとっては室内楽曲の重要なレパートリーとなっている。

【メンデルスゾーン作曲:ピアノ3重奏「第1番」「第2番」】

作曲家シューマンに「ベートーヴェンのピアノ・トリオ以来、最も偉大なトリオ」と評された室内楽曲。ピアニストとして活躍したメンデルスゾーンらしく、高度なピアニズムやテクニックが要求される。

【チャイコフスキー作曲:ピアノ3重奏「偉大な芸術家の思い出に」】

チャイコフスキーの旧友であったニコライ・ルビンシュタインの追悼音楽として作曲された室内楽曲。全体的に荘厳で重々しい雰囲気を持ち、50分という長大な演奏時間が特徴。ピアノのパートは難易度が非常に高く、奏者には多くのテクニックが要求される。

ピアノ4重奏(ピアノカルテット、Piano Quartet)

ピアノ四重奏曲の楽器編成
「ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ」が基本の編成
ピアノ四重奏曲の楽曲特徴
それぞれの楽器の個性が前面に出るピアノ3重奏や、協奏曲のようなボリューム感をもつピアノ5重奏と比較すると、より協調性が高く親和的なのがピアノ4重奏。ソナタと同じ構成をもつ複数楽章から構成される楽曲が多い。
ピアノ四重奏曲の名曲紹介

【モーツァルト作曲:ピアノ四重奏曲「第1番」「第2番」】

ピアニストにとって重要なレパートリーであるモーツァルトの室内楽曲。モーツァルトらしいドラマティックな曲想と軽妙で華やかな雰囲気が人気の四重奏曲。

【シューマン作曲:ピアノ四重奏曲】

自身が作曲したピアノ5重奏のあとに作曲された室内楽曲。公開初演のピアノは妻クララが担当した。シューマンらしい表情豊かなパッセージがふんだんに織り込まれている四重奏曲。

【ブラームス作曲:ピアノ四重奏曲「第1番」】

ブラームスの初期作品に見られる激情的な作風が特徴の室内楽曲。ブラームス独自の作曲技法を盛り込んだ第1楽章や、ハンガリーの民族音楽に影響されて作曲した第4楽章など、ブラームスらしさを全面に出した作風で、現代において最も人気の高い四重奏曲のひとつ。

ピアノ5重奏(ピアノクインテット、Piano Quintet)

ピアノ5重奏の楽器編成
通常の編成は「ピアノと弦楽四重奏(ヴァイオリン2台、ヴィオラ、チェロ)」。まれにヴァイオリンの1台がコントラバスになる編成もある。
ピアノ5重奏の楽曲特徴
協奏曲のような大きな規模をもち、音の厚みや迫力を感じられる室内楽。ソナタと同じ構成をもつ複数楽章から構成される楽曲が多い。
ピアノ5重奏の名曲紹介

【シューベルト作曲:ピアノ5重奏「鱒(マス)」】

「歌曲の王」として知られるシューベルトが22歳の時に作曲した室内楽曲。自身が作曲した歌曲「鱒」の旋律を使用した第4楽章が有名。両手のユニゾン(同音を違う音域で弾くこと)が多く、テクニック的に弾きにくい箇所が多数

【シューマン作曲:ピアノ5重奏】

ピアノ4重奏や弦楽四重奏曲を作曲したシューマンの「室内楽の年」として知られる1842年に作曲された室内楽曲。妻のクララ・シューマンに献呈され、初演もクララが行なった。

【ドヴォルザーク作曲:ピアノ5重奏「第2番」】

ドイツらしい重厚な雰囲気と、ボヘミアの民族色を曲中に盛り込んだ傑作として世界で高く評価されている室内楽曲。

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